chrysocolla/malachite

クリソコラ(珪孔雀石)という名称の歴史は古く、金を合金にするときに使われたさまざまな物質に対して、ギリシャの哲学者テオフラスタスが紀元前315年に使ったのが始まり。金を表すギリシャ語の「chrysos」と、接着剤を意味する「kolla」から名づけられました。



銅鉱物の副産物的に分解生成物として乾燥地域で生成するので単体結晶で産出することはきわめて稀で、玉屋で好んで使用しているクリソコラも、マラカイト(孔雀石)やクォーツ(石英)、カルセドニー(玉髄)、銅、鉄などと密に共存した唯一無二の景色を見せています。

マラカイト(孔雀石)の歴史はさらに古く、シナイ半島とエジプト東部の砂漠地帯で紀元前3000年頃から採掘されたと考えられています。よく知られているのがエジプトの壁画やその壁画にも残る独特の縁取りの化粧品としてのマラカイト。マラカイトの顔料はシルクロードを通ってアジア地域にもたらされ、中国宋王朝時代(10〜12世紀)の儀式用の食物容器や18世紀の朝鮮王朝期の絵画作品にも使用されています。

玉屋では主に原石をそのままカットし、表面をコーティング加工して強度を増している石を使用しています。
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