lepidolite

レピドライト(鱗雲母)はギリシャ語の「鱗」を意味する「lepidos」と「石」を意味する「lithos」から名付けられました。よく見られるのはライラックカラーですが、無色、淡黄色、灰色などもみられます。レピドライトはルビジウムというアルカリ金属を濃集する数少ない鉱物で、このルビジウムを分析することで1000万年より古い岩石の年齢を決定することができます。
また、リチア雲母とも呼ばれていて相当量のリチウムを含有する重要なリチウム資源鉱物です。現在のハイテク分野でのリチウムの用途の多様さはいわずもがな、リチウムの高い活性化によって小さな電池を作ることが可能になったことで、携帯電話やカメラなどの身近な製品の小型化や、心臓のペースメーカーなどの最先端の医療分野、さらには最近心を躍らせる活躍の著しい宇宙航空分野でも欠かせない資源となっています。

玉屋物になってアクセサリーとして楽しんでいただいている小さな紫色の石には、そんな広大な世界も広がっているのです。
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